近畿地方整備局が大阪市内の市立中学校と和歌山県の工事現場をインターネットで中継する在学型の現場見学会を開いた。
建設業界や技術者への魅力を感じてもらおうと、授業参観に合わせて実施。生徒たちは事業の説明を受けるとともに現場で働く作業員らに次々と質問し、仕事の内容を学んだ。
インターネット中継を行ったのは、市立昭和中学校(阿倍野区)と京奈和自動車道紀北西道路雄ノ山高架橋(岩出市)の建設現場。3年生約60人が教室に居ながら現場と交信。最初に和歌山河川国道事務所の中尾勝副所長が工事の概要や整備効果を説明し、現場に出向いた技術科の教諭がタブレット端末でネット電話の「スカイプ」で現場をつないだ。
生徒はクレーンのオペレーターや鉄筋工、型枠大工、測量士、CADオペレーターなどさまざまな職種の技能者や技術者に質問。「なぜクレーンオペレーターになったのか」と問われた作業員は「子どもの頃におもちゃの重機で遊んでいた。人が持てない物を運べる」と答えていたほか、「安全にはどう気をつけているか」と問われた鉄筋工の職人は「安全設備もあるが、危ないと言い合える仲間とのコミュニケーションが一番大事だ」と答えていた。必要な資格や給料に興味を持つ生徒も多かった。
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