関東地方整備局川崎国道事務所が、東京都品川区で進めている「357号東京港トンネル(その2)工事」の施工現場を報道陣に公開した。
工事では地上から掘進機を発進できるシールド工法を採用し、資材搬入の効率化や地上設備の省略化を図っているのが特徴だ。設計は日本シビックコンサルタント、施工は大林組・鹿島JVが担当。7月にマシンが大井側から発進しており、9月29日時点で206メートル付近まで順調に掘り進んでいるという。
このプロジェクトは、海で隔てられた大井側(品川区八潮2)と台場側(同東八潮)を結ぶ。東行き・西行きの2本の道路が整備され、今回の工事は東行きとなる。トンネルの総延長は約1・9キロ。内訳は、シールドトンネル部が1315メートル、開削部が大井側235メートル、台場側270メートルなどとなる。
シールドトンネルの外壁となるセグメントの運搬に当たっては、「マルチ・サービス・ビークル」(MSV)という運搬車を採用している。
従来の重ダンプの2倍以上の積載量があり、1度にセグメント1周分の運搬が可能という。
川崎国道事務所によると、施工に当たっては、ガス導管などの地下埋設物に細心の注意を払っている。
本年度にシールドトンネル部を掘り終える見通しで、17年度には設備や舗装の工事に着手。18年度の開通を目指す。
0 comments :
コメントを投稿