2021年10月6日水曜日

【大極殿院南門が姿現す】近畿整備局、22年春復元整備完成目指す

 

 奈良市の平城宮跡歴史公園で復元整備が進んでいる第一次大極殿院南門の建設現場で、門を覆っていた高さ約30m、幅約50mの素屋根が移動し、瓦葺(ぶ)きの屋根や鴟尾(しび)と呼ばれる飾り、朱色の柱など門全体が姿を現した。工事の設計・工事監理は文化財建造物保存技術協会、施工は清水建設がそれぞれ担当。2022年春の完成を予定している。

 南門は第一次大極院殿の正門。入母屋造の二重門で高さは約20m、幅が22.1m、奥行きが8.8m。床面積は195m2。南側にある朱雀門よりもやや小さい。17年11月から復元工事を進めていた。

 素屋根の重量は約665t。ジャッキアップ作業を経て、9月1日から東方向にゆっくりと動かし、今月4日に約42mまでスライドさせた。今後は東楼の復元整備で使用する。復元工事は近畿地方整備局が発注した。

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