2021年10月28日木曜日

【デザインアーキクテトに田根剛氏起用】帝国ホテルが新本館のデザイン公表、コンセプトは「東洋の宝石」

田根氏による帝国ホテル東京新本館イメージパース
(検討段階のもので今後行政協議などで変更の可能性がある)

  帝国ホテルは、東京都千代田区の「帝国ホテル東京 本館」の建て替えプロジェクトで、デザインアーキテクトに建築家の田根剛氏を起用する。客室の広さを拡大する方向で検討。低層部は迎賓館としてのたたずまいを継承する。上層部をピラミッド状の形状にして象徴的な建物を目指す。27日に東京都内で会見した定保英弥社長は「優れたサービスが提供できる風格や重厚感のあるホテルを目指す」と話した。

 時期は2031~36年度を予定している。所在地は内幸町1の1の1。都が都市再生プロジェクトに位置付ける内幸町一丁目街区(約6・5ヘクタール)に位置する。本館やタワー館など総延べ約24万平方メートルの建て替えを計画している。タワー館は三井不動産と共同で建て替え、オフィスや商業施設の入る複合施設を建設する。時期は24~30年度になる見通しだ。想定する概算総事業費は約2000億~2500億円。

 新たな本館は宿泊施設としての機能を継承。外観のコンセプトは「東洋の宝石」になる。石材の採用も検討しているという。同日の会見で定保社長は「スタッフが笑顔でお客さまを迎える新たな舞台を作る」と語った。田根氏は「周辺の開発が進む中で、重厚かつ都市の中にたたずみ続ける建築の在り方を考えた」とデザイン検討の経緯を説明。日本を代表するホテルとして「唯一無二の姿はどうあるべきかを模索する大きなプロジェクトにしていきたい」と述べた。田根氏はエストニア国立博物館、弘前れんが倉庫美術館などの作品を手掛けている。

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