2021年10月5日火曜日

【交流のシンボルになるスタジアムを】鹿島アントラーズ、新スタジアムの建設構想発表

 サッカーJ1の鹿島アントラーズは、新スタジアムの建設を目指す方針を明らかにした。クラブ創立30周年に当たって1日に発表した次期経営ビジョン「KA41」に盛り込んだ。

 新スタジアム整備で施設の複合化や試合日以外の利活用を進め、収益向上につなげる。今後、5年程度で具体的な整備方針をまとめる考えだ。建設地は未定。

 鹿島アントラーズが本拠地とするカシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)は2001年に完成。老朽化や東日本大震災で被害を受けたこともあって多額の維持管理費が課題となっている。1日の記者会見で小泉文明社長は「収益性と効率性の高いクラブ構造が必要」と述べ、スタジアム整備により試合日以外の利活用を進める考えを示した。試合以外のイベントなどに活用するため、可換式の芝フィールドの開発や、ほ場の確保などを検討するという。新スタジアムは周辺の街づくりと一体的に整備する。小泉社長は「人々の交流のシンボルとなるスタジアムをつくっていきたい」と話した。

 スタジアム整備とは別に年度内にクラブハウスの増築を予定している。温浴施設やミーティングルームの増設などを予定している。小泉社長は「将来的にクラブハウスは新スタジアムの近くに移したい」と述べ、新スタジアム完成後に既存クラブハウスは選手育成のアカデミー用の施設とする考えを明らかにした。

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