第49回衆院選が19日に公示された。2017年10月以来4年ぶりの総選挙は14日の衆院解散から31日の投開票まで17日間という短期決戦。岸田文雄首相にとって早速の正念場といえよう▼1回目の総選挙が行われたのは1890(明治23)年7月とされる。当時の帝国議会議員選挙は300議席で争われた。自由党や大同倶楽部、愛国公党、立憲改進党などが選挙戦に挑み、直接国税を15円以上納めていた満25歳以上の男性約45万人が投票。投票率は93・7%に達した。選挙後、愛国公党ら4派は合流し130議席で第1党についた▼コロナ禍は沈静化しているものの、世の中はなんとなく落ち着かないように思う。バブル崩壊後やリーマンショック後の不景気を知る人にとっては嵐の前の静けさのように感じるかもしれない▼総選挙があるからといって突然何かが変わるわけではない…。そんな思いが頭の片隅にあるようにも思える。新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた家計や事業者を支援しつつ、中長期的な成長につなげる経済政策をどう構築していくのか▼聞き心地の良い話に終始することは、どうか勘弁いただきたい。
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