◇安全、快適な利用へ使命感◇
東北自動車道の秋のリニューアル工事に伴う渋滞を予測する「渋滞予報士」として堂々と9月にメディアデビューを果たした。橋梁の老朽化による床版取り換え工事が始まることを受け、対面交通規制による渋滞のメカニズムや予測方法を分かりやすく解説。「道路交通情報を確認し、出発時刻を調整することで混雑を回避できる。お客さまに安全・安心、快適、便利に高速道路を利用してほしい」と呼び掛けた。
入社して4年。福島県郡山管理事務所でスマートICや橋梁設計など現場経験を積み、希望していた交通分野へ内示を受け、2020年10月に東北初の女性渋滞予報士に就任した。いつ、どの程度の渋滞が発生するかは例年、ゴールデンウイークやお盆期間を前に情報を発信してきた。コロナ禍の影響で渋滞予測ができないこの1年、過去のデータ分析や伝えやすさを追求し、訓練を重ねてきた。東日本高速道路会社の歴代渋滞予報士が東北支社に在籍していたことも心強く、多岐にわたってアドバイスをくれた。
「高速道路の交通量も徐々に戻ってきている。10月後半から年末にかけ渋滞が発生しやすい」とみる。「予測に完璧は求めない。8割程度を心掛けていきたい」と気負いはない。「渋滞を減らして、安全・安心、そして快適に高速道路を利用してもらうことが渋滞予報士の使命」。経験を力に成長を誓う。
(道路管制センター交通技術課、あるが・しほり)
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