ご当地グルメやキャラクターなど、地域活性化への仕掛けはさまざま。先日出張で訪れた新潟市内のアーケード街を歩いていると、野球漫画「ドカベン」や「野球狂の詩」の登場人物らの銅像が立ち並んでいた。地元出身の作者・水島新司氏が街おこしに一役買っている▼北陸エリアを代表する都市の繁華街といえども、他の地方都市と同様にかつてのにぎわいは失われつつある。アーケード街で営業している路面店はまばら。周辺では再開発事業も進んでいるが、活性化の起爆剤としての効果は思うほど現れていないようだ▼うら寂しいアーケード脇の路地に入ると、小さなお寺の上方に巨大な弘法大師像が見えた。周囲の雑居ビルとミスマッチに思える異様な光景ながら好奇心から自然と引き寄せられた▼仏像のほか、昔の武将や偉人たちも見方を変えれば、人々を引きつけるご当地キャラと言える。その地域に残る歴史的・文化的なつながりに目を向ければ、新たな魅力発見へとつながる▼未知なるものへの好奇心は今も昔も人々の行動意欲をかき立てる。情報過多の時代だからこそ温故知新で得られるものは少なくない。
0 comments :
コメントを投稿