NTT西日本は13日、同社本社ビル跡地(大阪市中央区)に国際会議が開ける多目的ホールなどを備えた高規格ホテルを建設すると発表した。都島区で建設中の新本社ビルが2022年1月から運用が始まり、既存ビルを解体後、23年2月から工事を始める。
跡地は奈良時代に聖武天皇が造営した史跡「難波宮跡」に隣接することから、史跡の整備と連携したにぎわいづくりを進める。25年開催の大阪・関西万博までの開業を目指す。基本設計はNTTファシリティーズ、実施設計と施工は竹中工務店が担当する。
今年3月には跡地整備に関連する法円坂北特定街区の都市計画が告示されており、同社とNTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発が同跡地を含めた基本的な開発内容について合意した。アーバンソリューションズが総合企画を担当する。
開発面積は1万3600平方メートル。三つのゾーンに分け、NTT都市開発が中央部の敷地(約4900平方メートル)にホテルを建てる。規模はS一部SRC造地下3階地上20階建て延べ約3万9000平方メートル。高さは102メートル。客室は約220室。多目的ホールのほか、高層階に大阪城や難波宮跡を眺望できるレストランなどを設ける。
東側の敷地(約2900平方メートル)には既存ビルを減築した通信ビル(地下1階地上2階建て延べ約5000平方メートル)を整備し、屋上にオープンスペースを設置する。
史跡指定地の西側敷地(約5800平方メートル)は難波宮跡の遺構を表現した形状の広場を整備する。両敷地はNTT西日本が整備を進める。
NTT西日本の小林充佳社長は「大阪の中でも大阪城が正面に見える唯一無二の場所であり、大阪の観光の発展につながるよう貢献したい」と話した。
0 comments :
コメントを投稿