2021年10月6日水曜日

【天神ビッグバンの規制緩和初弾】福岡市中央区に延べ6.1万㎡の天神ビジネスセンター完成

  福岡地所(福岡市博多区、榎本一郎社長)が福岡市中央区で建設を進めていた「天神ビジネスセンター」が完成し、4日に竣工式が開かれた。

 市が進める都心部の老朽化したビルの建て替え誘導プロジェクト「天神ビッグバン」の航空法高さ規制や容積率の緩和などを活用して建て替えた「規制緩和第1号案件」となる。

 竣工式後の記者会見で榎本社長は長年進んでいなかった福岡都心部での大規模なオフィスビルの建て替えが実現したことについて「天神ビッグバンという規制緩和がどれほど強力にそこに穴を空けたかを物語っている」と市の支援に感謝した。高島宗一郎市長は「高付加価値のビジネスが集積できる場所があることが大事」と話した。

 建設地は中央区天神1の10の20(敷地面積3917平方メートル)。規模はS一部RC造地下2階地上19階建て塔屋2階延べ6万1100平方メートル。高さは約89メートル。

 国内最大規模の免震構造を採用。5棟のビルの集約建て替えによりオフィスフロアはワンフロアでは九州最大規模の床面積を確保した。最先端の感染症対策も導入した。通信販売大手のジャパネットホールディングス(HD)が区分所有するほか、NECなど約50社が入居する予定。

 基本設計は日本設計、実施設計・施工は前田建設が担当。建築デザインは建築家の重松象平氏(OMAパートナー・ニューヨーク事務所代表)が手掛けた。

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