2015年7月11日土曜日

【中部整備局の旬な現場・4】42号熊野尾鷲道路II期(三重県尾鷲~熊野市)

基礎の直径は7・5m。深さ15メートルの円柱構造
 国道42号熊野尾鷲道路II期は12年度に新規事業化された。尾鷲北インターチェンジ(IC)~尾鷲南ICを結び、近畿自動車道紀勢線、国道42号熊野尾鷲道路とつながることで、南海トラフ巨大地震が発生した場合、広域防災を可能にする重要なライフラインとなる。
 現在、用地買収や工事を行っており、尾鷲北ICでは橋梁下部の基礎工事を実施。施工する基礎は、ライナープレートと呼ばれる、鋼製のプレートをつなぎ合わせ円形の構造にした直径7.5メートル、深さ15メートルの大口径深礎杭だ。
 施工現場は川が近いため地下水位が高く、周辺地盤も不安定という厳しい条件。環境に配慮して水に流れ出しにくい速乾性の薬剤注入による地盤改良・止水対策を行い、ライナープレート内を支持地盤まで、建設機械を使用し掘削する。
 工事見学では「建機を使った大口径深礎杭の掘削」という大規模な工事を見ることができる。「施工会社の監理技術者は女性で、女性用トイレや更衣室等を備えた現場」(紀勢国道事務所・山根孝之所長)という特徴もある。【問い合わせ先は同事務所工務課(電話0598・52・5363)まで。

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