2015年7月24日金曜日

【大切に守っていかないと】機械学会が機械遺産に7件選定

機械遺産に選定された「末広橋梁」(三重県四日市市)
 日本機械学会(小豆畑茂会長)は、歴史的に意義のある機械を認定する15年度の「機械遺産」に、三重県四日市市にある鉄道跳開橋「末広橋梁」など7件を選定した。末広橋梁は、橋梁技術者の山本卯太郎氏が設計・製作した跳開式鉄道可動橋で1931年12月に完成した。普段は跳ね上げ状態にしておき、貨物列車が通過する時のみ可動桁を下ろす仕組み。現在も、JR貨物四日市港線の橋梁として現役で稼働している。
 機械遺産の選定は本年度で9回目。今回で計76件となった。認定式は8月7日に名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館で行われる。
 末広橋梁は、四日市港の修築工事に伴い、四日市市の末広町と千歳町の間の千歳運河に架けられた。全長は58メートルで幅は4メートル。跳開部の桁長は18メートルで、質量は48トン。今もセメントの運搬の際に使われているほか、中部国際空港建設時には埋め立て用の土砂運搬で重要な役割を果たした。98年には重要文化財に指定され、日本の近代化を支えた遺産として保全されている。

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