2015年7月22日水曜日

【回転窓】朝も夜も早くが大事


 長時間労働を断ち切る方法として早朝勤務を推し進める動きが官民で活発化している。霞が関の官庁街では「ゆう活」と銘打ち、7月と8月は朝早くに仕事を始め、早く退庁する運動を展開中だ▼民間企業でも、深夜残業を禁止し、早朝勤務で手当を増額したり、朝食を提供したり。あの手この手で働き方を変えようという取り組みが進んでいる▼仕事の拘束時間が長く、夜遅くまでの残業も当たり前という風潮が日本にあったのは事実。家庭も顧みず仕事に没頭することを「仕方がない」と考える人も少なくなかったろう。それだけに早朝勤務という働き方は、健康的なライフスタイルを実践する上で合理的な方法なのかもしれない▼仕事に追われれば、生活に余裕やゆとりがなくなるのは当然といえば当然だ。「仕事が生きがい」という人も食事はするし夜は寝る。寝る間を惜しんで働き続けても、いつかはそれに耐えられなくなる▼夜型から朝型への切り替えは実践する価値があると思える。だが、それは「朝も夜も早く」を定着させることが絶対条件であろう。早朝勤務の職場が、実は不夜城では意味がない。

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