2015年12月22日火曜日

【津波に襲われたその後に…】建設業「命」の現場で・14/第3章・線引きと選択と


 ◇インフラが紡ぐもの-幻の野蒜築港◇

 東日本大震災後、宮城県東松島市で、津波にえぐられた護岸の下から近代下水道としては国内最古級の「悪水吐暗渠あくすいばきあんきょ」が見つかった。明治三大築港の一つ、野蒜のびる築港事業の名残だった。東北開発の最重要拠点にしようと明治政府が工事を進め、1882(明治15)年に開港した。だが、2年後の台風で突堤が流失し内港が埋没。外港の工事を手掛けることなく事業は中止された。幻に終わった野蒜築港。その断片に再び日の光を当てたのは、あの日、何もかも奪い去った津波だった。

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 (次回は来年1月12日に掲載します。ご意見・ご感想をメールでお寄せ下さい。東北支社・牧野洋久、mak@decn.co.jp)

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