2015年10月6日火曜日

【1500トンもなんのその】横浜・臨港道路本牧線VI工区橋梁上部工/大ブロック一括架設作業を公開


 ◇施工は川田工業JV/大型起重機船で巨大橋桁架◇

 関東地方整備局は、横浜港の南本牧ふ頭と本牧ふ頭地区を結ぶ橋梁の橋桁架設工事現場で、大型起重機船を使った大ブロック一括架設工法を報道陣に公開した。約1460トンの巨大橋桁を日の出から日没までの間に安全に据え付けた。この工事で、3ブロックに分割して行った架設が完了し、橋桁が一本につながった。

 公開したのは「横浜港臨港道路南本牧ふ頭本牧線(VI工区)橋梁上部工事」の橋桁架設工事。施工は川田工業・日立造船JVが担当している。

 つながった橋桁は鋼3径間連続鋼床版箱桁形式。橋長約500メートル、幅員15・5~14・7メートル、総重量は約6160トン。桁を3ブロックに分割し、それぞれ大型起重機船でつり上げて一括架設する工法を採用している。今回公開した三つ目の大ブロックは長さ120メートル、高さ6メートル、幅員15・5メートル。

 施工手順は、広島、香川、富山県の3工場で製作した部材を千葉県袖ケ浦市のヤードで組み立てて2万5000トン積み級の台船で海上輸送し、3000トンづり起重機船で一気に架設する。大ブロック1(長さ200メートル、重量2400トン)は9月6日、大ブロック2(長さ185メートル、重量2300トン)は同22日に架設を終えていた。

 横浜港の臨港道路整備事業は、世界最大級のコンテナ船に対応するコンテナターミナルを擁する南本牧ふ頭と、本牧地区の陸上輸送機能強化が目的。整備区間は南本牧ふ頭~本牧ふ頭(1期)。整備延長は2・7キロで首都高速湾岸線に接続する。16年度に完成する予定だ。

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