東品川桟橋付近の現状(上段)と更新後のイメージ ⓒ 大林組 |
東品川・鮫洲区間の施工位置図 |
総事業費は986億円。実施設計と工事は大林組・清水建設・三井住友建設・東亜建設工業・青木あすなろ建設・川田工業・東京鉄骨橋梁・MMB・宮地エンジニアリングJVが担当。事業完了時期は26年度末としているが、大林JVの技術提案では工期を25年7月末までに短縮できる見通しだ。
作業構台の構築作業(水管橋付近) |
海底の基礎部分には周辺構造物への影響を抑えるため、基礎寸法を縮小できる柱状体基礎を採用するほか、仮締め切り兼用の鋼管矢板基礎によって現場工程の短縮を図る。埋め立て部は路面かさ上げ構造(延長約460メートル)で、地盤改良した上にPCaのU形ボックスを配置する。ボックスに用いる鉄筋は海際での耐久性を確保するため、エポキシ樹脂鉄筋を採用。地盤改良では大口径(直径5メートル)の地盤改良工法を採用して作業効率を高める。
迂回路は一般部(連続鈑桁橋、延長約1830メートル)と大井北埠頭橋交差部(PC梁スラブ構造、延長約170メートル)で構成。一般部では鋼鈑桁とパイルベント橋脚を組み合わせる。通常の桟橋構造よりも杭本数が減り、桁下空間を工事用道路として活用できる。
羽田線㊧と護岸に挟まれた運河内で整備中の工事用道路 |
迂回路の整備に向け、大井ジャンクション(JCT)を造り替えるため、湾岸線東行きから羽田線上りに接続する区間を8日から通行止めにし、既設構造物の撤去作業を進める。17年夏~秋ごろまでに迂回路の整備を完了させる計画だ。東京西局プロジェクト本部の林寛之本部長は「最終完成まで10年余を見込むが、2020年東京五輪までには古い道路を使わなくて済むようにしっかりと工程を管理したい」と話している。
0 comments :
コメントを投稿