2017年5月24日水曜日

【こちら人事部】五洋建設/「進取の精神の実践」可能なフィールド提供

新入社員研修では現場で行う朝礼の演習も実施している
 1896(明治29)年に水野甚次郎が前身となる水野組を広島県呉市で創業。「創造する心に国境はない」との信念の下、国境を越えた海と大地で、さまざまなジャンルの建設工事や開発事業に取り組んできた。「グローバルな臨海部ナンバーワン・コントラクター」を目指す五洋建設は、4年後の2021年に創業125年を迎える。

 採用や新入社員研修を担当する大塚健経営管理本部人事部担当部長は、「求める人材は『自ら考え、行動する人』」と強調する。自身で目標を設定し、主体的に業務を遂行できる人材に期待しているという。

 若い職員にも責任ある仕事を任せるのが同社の方針。「経営理念の一つに『進取の精神の実践』とある通り、失敗を恐れずチャレンジしてほしい。若手のころから、何事にも果敢に取り組む姿勢は大きな成長を促す」と力を込める。

 そうした人材を獲得するため、同社では出身校ごとにリクルーター活動を実施。職場訪問やOB訪問を受け付けている。企業説明会、学内セミナー、合同企業セミナーにも積極的に参加。企業側からの一方的な説明にならないよう、対話型の説明会も実施している。

 「スマートフォンが普及するようになってからは、採用パンフレットは拡張現実(AR)アプリを使い、『見る』から『視る』へと映像コンテンツを切り替えた」と大塚担当部長。建設業を理解してもらうためのインターンシップ制度も国内外で実施しているという。

 研修制度も充実している。入社直後の全職種合同での新入社員研修を経て、3カ月目に職種別の研修、6カ月目に全職種合同のフォローアップ研修を行う。2年目は全職種合同の研修、3年目は職種別の研修を行う。

 技術系の職種は、専門スキルを習得するための専門研修を別途実施。入社後12年間はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)制度を導入し、若年層の成長を促す施策を取っている。

 大塚担当部長は、「学生の皆さんには海洋土木のイメージが強いようだが、陸上土木も同規模の事業比率で多種多様な仕事がある」と魅力をアピールする。建築は、臨海部での強みを生かした大型物流施設や工場が多く、文化・スポーツ施設などのランドマーク施設の実績も増えているという。

 土木・建築とも各国で数々の大規模工事を手掛けてきた。「海外に挑戦したい人は、そのチャンスがある。思い切って自分がやりたい仕事ができる会社だ。自分の夢を持つことが大切。その夢があれば、実現のための目標やプロセスが明確になり、仕事のやりがいが増していく」とエールを送る。

 「面接では学生時代に経験したことを自信を持って話してほしい。皆さんが経験してきたことはさまざまだが、われわれは皆さんの話す姿に映る熱意を見ている」とアドバイスしている。

 《新卒採用概要》
 
 新卒採用者数=男性136人、女性27人(17年度実績)
 
 3年以内離職率=8・1%(14年度新卒)
 
 平均勤続年数=男性19・2年、女性17・1年(17年3月末時点)
 
 平均年齢=43・4歳(17年3月末時点)

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