◇自分の勘を信じ転身決断◇
国土交通省の非常勤職員からこの春、内装工事を手掛ける高松市の新日本建工へ。関東出身。初の四国行きには、多少の不安もあった。それでも、地方を経験してみたかったという思い、そして持ち前の好奇心から「何か面白いことができそう」という自分の勘を信じて転身を決断した。
入社後、建設業特有の事務処理や経理を学びながら、事業計画の研究に取り組んでいる。
岡村真史社長が、社業の傍ら市内の内装異業種と連携してつくった職人育成塾で代表理事を務めており、その広報や事業計画づくりも手伝っている。担い手確保・育成の施策に取り組む建設産業行政を見続けてきた経験が生かされている。
それでも建設業界には足を踏み入れたばかり。今は業界がどのようなものかをしっかりと学びながら、「自分でしてみたいこと、自分でできることを見つけていきたい」。女性ならではの視点で現場のあり方も考えていきたいという。
次から次へとアイデアを出してくる社長の指示を受け止めながら、同時並行で複数の案件をこなす。「正直大変です」と笑うが、全幅の信頼を寄せられている表れでもある。
香川県の会社に就職した理由は、実はもう一つ。以前習っていた少林寺拳法の本山である金剛禅総本山少林寺が県内にあること。「そうしたことも何かの縁かもしれませんね」。
(いざわ・もも)
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