◇収容2・5万人、完成は19年9月◇
栃木県が宇都宮市で計画している「総合スポーツゾーン新スタジアム新築工事」の起工式が29日に現地で開かれ、工事が本格的に始まった。2022年の栃木国体や全国障害者スポーツ大会のメイン会場となる施設。工期は19年9月30日まで。20年度の供用開始を予定している。
設計・監理は、久米設計・AIS総合設計・本澤建築設計事務所JVが担当。施工は建築を鹿島・増渕組・渡辺建設・那須土木・磯部建設・浜屋組JV、電気設備をユアテック・三信電工・大進電気工事・テクノ産業・中央電機通信・前田電設JV、給排水衛生設備を日神工業・田中工業・横山工業JV、空調設備を藤井産業・小牧工業・金箱工設JVがそれぞれ手掛ける。
計画地は総合スポーツゾーン内(宇都宮市西川田2)。建物の規模はRC一部S・SRC造4階建て延べ4万2168平方メートル。屋根には鉄骨架構の膜屋根を採用する。第1種公認の陸上競技場で、400メートルトラック9レーンが設けられる。Jリーグの施設基準に準拠した天然芝のサッカー場も整備。観客席数は約2万5000席で、各種イベントにも対応した施設となる。
式典では、栃木県の福田富一知事や、久米設計の江副進取締役副社長執行役員、鹿島の渥美直紀代表取締役副社長執行役員、ユアテックの遠藤和雄専務取締役営業本部長、日神工業の神宮厚代表取締役、藤井産業の藤井昌一社長らによる鍬入れが行われた。
福田知事は「県民に喜んでもらえるものと考えている。施工には県内企業が多数参加しており、オール栃木で素晴らしいスタジアムが完成することを期待している」とあいさつ。久米設計の江副副社長は「緑の丘に凜(りん)と鎮座するデザインとした。県民の皆さまに愛されるスタジアムにしたい」、鹿島の渥美副社長は「総力を結集し、無事故・無災害でスタジアムを完成させる。最善の努力をする」と決意を述べた。
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