2017年5月18日木曜日

【回転窓】外国人で労働力補完?

 先日、10年ぶりに外資系リゾートホテルに宿泊した。そこで驚いたのが、施設内で働く外国人の多さ▼前回は従業員のほとんどが日本人だったと記憶するが、今回は清掃やベッドメーキングはほぼ外国人が担当。フロントやロビー、レストランなど宿泊客に直接サービスを提供する職場でも外国人の姿を多く見掛けた▼この10年余りで日本人の就職先としてのホテル業界の魅力が低下したのか。インバウンド(訪日外国人旅行者)の増加に合わせてホテル側が外国人従業員の比率を戦略的に高めているのか。頭の中で勝手な分析をしながら、生産年齢人口の減少が止まらない日本の先行きに不安を感じた▼国立社会保障・人口問題研究所が4月に公表した「日本の将来推計人口」によると、2053年に総人口は1億人(15年時点1億2709万人)を下回り、65年には8808万人にまで落ち込む。総人口に占める65歳以上の割合も38・4%(同26・6%)に高まると予測する▼建設業に限らず人材確保は社会全体の重要課題の一つ。一定の労働力を維持していくためにも、働き方改革や生産性向上の取り組みが待ったなしだ。


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