2017年5月2日火曜日

【記者手帖】誰かの役に立ちたい

セメント業界を取材している。セメントはインフラや建物など建設に関係するあらゆる分野で使用されており、社会になくてはならない産業だと、担当になってから身にしみて感じさせられている◆昨年末、九州にあるセメント工場を見学する機会に恵まれた。セメントがどういった工程で作られているのかを知り、そこで働く人たちの心意気なども肌で感じることができた◆工場で働く作業員の方に「セメント業界で働くやりがいは?」と尋ねてみた。返ってきたのは「いろいろな人の役に立てること」。セメントは世界共通。日本だけでなく、世界中のあらゆる人の役に立てるような仕事をできている喜びが、その言葉と表情から感じ取れた◆偶然にも、記者という仕事に魅力を感じたのも全く同じ理由だったことを思い出した。誰かの役に立ちたい、自らが発信した情報が何かの役に立てば-。それが記者を目指した動機だった◆職種は違っても仕事に対する気持ちは同じ。「誰かの役に立ちたい」。それをいつまでも忘れることなく記者の役割を果たしていこうと改めて思った。(岡)

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