福岡県飯塚市は、老朽化した飯塚第1体育館(枝国)とこれに隣接する第2体育館(横田)の建て替えに向け、11月中をめどに建設候補地を絞り込む。
候補地として市有地5カ所の比較検討を進めており、候補地が固まればそれに沿って本年度末までに基本計画を策定する見通し。18年度当初予算案での関連事業費の計上も視野に入れている。
体育館の施設整備については5月に有識者らの体育館等施設整備検討委員会が建て替えが望ましいとする答申書を市に提出。これを受け市では建設候補地ごとの事業費やメリット・デメリットの比較検討を進めている。
18年度当初予算案に設計などの関連事業費を計上することも視野に入れているもようで、予算要求をにらみ11月中には候補地を1カ所に決定したい考え。候補地によっては県や関係機関との協議・調整が必要になるため、候補地決定後に引き続き事業スケジュールなどを盛り込んだ基本計画を本年度末までに庁内で策定する。
検討委員会の答申書によると新体育館のメインアリーナは現在の第1体育館アリーナと同程度の規模のバスケットボールコート3面、バレーボールコート3面、サブアリーナはバスケットボールコート公式1面、バレーボールコート公式1面の規模を確保。
武道場は併設が望ましいが、できない場合はサブアリーナを柔道や剣道などの武道でも使用できる多目的アリーナとする。弓道場も併設・集約する。観客席は可動席を検討し、トレーニングルームや防災倉庫なども設ける。
市がこれまで議会の特別委員会に提示した資料では新体育館の規模を延べ8800平方メートルと想定し、候補地のうち健康の森公園周辺(吉北)、市民公園広場周辺(鯰田)、地方卸売市場(菰田)の3カ所では約41億3000万円と概算事業費を試算。庄内温泉筑豊ハイツ周辺(仁保)と穂波B&G海洋センター周辺(平恒)の2カ所は配置計画が不確定のため事業費は算出していない。
事業スケジュールとしては健康の森公園周辺または市民公園広場周辺に建設する場合は18年度に設計プロポーザルを行い基本・実施設計を委託し21年度の着工、22年度の完成を想定。これら以外の候補地では23年度の着工、24年度の完成を想定している。
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