2017年9月4日月曜日

【ローコストスタジアム事業で攻勢】梓設計、仏メーカーと協業し受注拡大狙う

 ◇ターゲットはスタンド新増設◇

 梓設計(東京都品川区、杉谷文彦社長)は、世界90カ所以上でスタジアムやアリーナの開発を手掛けるフランスの「GL events(ジーエル・イベンツ)」の日本駐在員を本社内に受け入れ、ジーエル・イベンツ日本駐在員事務所を開設した。

 両社は今後、日本国内で今後行われる2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京五輪などの会場需要に対して、フレキシブルでローコストなスタンドシステムの普及を目指して協業する。

 ジーエル・イベンツは1978年の創立以来、オリンピックやワールドカップ、F1グランプリ、世界馬術選手権などの世界的なイベントでさまざまなニーズに応える本設・仮設のスタジアムやアリーナを提供。フランス・リヨンの「マトマットスタジアム」は本設スタンド1万2000席を82日間、約20億円で施工した。

 ロンドン五輪では仮設スタンド20万席のうち12万席(60%)の提供し、リオ五輪では全体の仮設スタンドの70%程度の受注を獲得している。14年時点のスタッフ数は4107人、売上高は約1300億円。

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