2017年9月26日火曜日

【不動産の災害リスクを視覚化】アジア航測、リブセンスと情報提供ツール開発

IESHIL CONNECT(β版)の画面イメージ
 アジア航測はインターネットメディア事業を展開するリブセンスと、不動産物件の災害リスクを可視化する営業ツール「IESHIL CONNECT(イエシルコネクト、β版)」を共同開発した。

 リブセンスが扱う不動産の物件情報に地震や洪水、液状化といった災害リスクの情報を付加し、営業マンの提案活動をサポートする。アジア航測は保有する防災・空間情報技術・データを提供。リブセンスは自社運用する不動産のリアルタイム査定システムに災害リスクの情報を乗せて活用する。リスクを含めた不動産の物件情報を可視化することにより、不動産流通市場の透明性向上、サービス水準の引き上げを目指す。

 イエシルコネクトは、タブレット端末を使った営業活動で特定の不動産物件を指定すると、位置図や査定価格と一緒に地震や洪水、液状化、津波、土砂災害といった自然災害に対するレポート、評価がその場で引き出せる。消費者と営業マンのコミュニケーションを円滑化し、スムーズで丁寧な説明が可能になる。
地理空間情報と不動産情報の融合によって不動産市場の活性化を狙う
 リブセンスが保有する27万棟に達する不動産物件データと、アジア航測が持つ80億件の災害発生データを活用し、査定価格と総合的なリスク評価が素早く可視化できる。災害発生データは全国をカバーしており、地域に関係なくツールは利用可能だ。

 β版は災害リスク情報の提供を先行したモデル。今後、不動産情報に厚みを持たせ使い勝手の良さを高める。両社はIT(情報技術)を活用した不動産ビジネスサポート事業で連携を深め、サービス向上につながる情報ツールを開発・実用化する。アジア航測はG(地理)空間情報技術の用途を広げることで、業容拡大を図っていく。

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