愛知県は7日、一般会計44億75百万円の9月補正予算案を発表した。名古屋城(名古屋市中区)内にある県体育館を名城公園北園(同北区)に移転するための調査費20百万円などを盛り込んだ。2026年のアジア競技大会までの移転完了を目指す。大村秀章知事は「県のシンボルとなるような体育館にする。できるだけ早く整備したい」とコメントした。
県体育館は1964年の完成から53年が経過し、老朽化が進んでいる。RC造地下1階地上3階建ての第1競技場、同2階建ての第2競技場がある。アイスショーや大相撲名古屋場所にも使用されている。アジア競技大会ではバレーボール会場として使われる予定。かねてより市が移転を求めていたが、今年6月に市が具体的な移転候補地を示したことを受け、本格的な移転検討に着手する。
調査に当たっては、▽大相撲名古屋場所にふさわしい風格▽50年間の歴史を引き継ぐ▽全国大会の常時開催▽アジア競技大会など国際大会の開催▽全国クラスのコンサート、イベント、コンベンションなどの開催-に対応できる施設を基本コンセプトとし、必要な機能、配置計画、整備スケジュールなどを検討する。候補地の名城公園北園は面積約21・8ヘクタール。市の管理公園で、野球場や広場、フラワーパークなどが整備されている。
0 comments :
コメントを投稿