東京・豊島区の高野之夫区長は6日、区役所で記者会見し、池袋駅西口前にある「池袋西口公園」(西池袋1、3123平方メートル)を円形の劇場広場にする計画を発表した。劇場の直径は約40メートル。外周を六つの輪状のひさしで形成し、常設と仮設の二つのステージを備える。非常時は防災広場として活用する。11月末までに基本計画、12月~18年8月末に基本・実施設計をまとめる。19年1月の着工、同10月末の竣工を目指す。設計は基本計画策定業務を担当する三菱地所設計・ランドスケープ・プラスJVに随意契約で委託する見通しだ。
計画案によると、公園の新名称は「(仮称)GLOBAL RING」。同公園の敷地がかつて「丸池」と呼ばれる弦巻川の水源池だったことから、大きな輪をモチーフとした。円形のため全方向からのアクセスが可能だ。
劇場外周の一部には常設の「コアステージ」(60平方メートル)、中央には仮設の「センターステージ」(直径6メートル)を設け、イベント内容によって使い分ける。センターステージはフルオーケストラの演奏が可能な規模という。隣接する東京芸術劇場と連携したイベント展開も想定している。
高野区長は、公園の劇場化が「西口で計画されている再開発の先導的な役割を担う」と明言。その上で区内に「池袋を中心としたにぎわいをつくっていきたい」と述べた。
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