2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場になる東京都内の大規模施設が相次ぎ改修工事に入る。
東京五輪でハンドボール競技が行われる国立代々木競技場(東京都渋谷区神南2-1-1-)は7月2日、併設フットサルコートを除く第一体育館、第二体育館、室内水泳場、会議棟、有料駐車場の営業を休止した。
先週、日本スポーツ振興センター(JSC)は耐震改修工事のWTO(政府調達協定)一般競争入札を開札、近く工事の施工者が決まる見通しだ。基本・実施設計は丹下都市建築設計・久米設計JVが担当した。工期は19年7月31日まで。
都有施設では卓球会場の東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1)が2018年7月1日~2020年1月31日に休館する見通し。
新国立競技場整備事業に関連した歩行者1号デッキ整備に伴い、休館に先行して18年4月からサブアリーナ、第二駐車場、会議室の使用を停止する。
老朽化対応やバリアフリー化など改修工事の基本設計は槇総合計画事務所が担当した。
(ⓒ tokyo2020) |
都心にあり立地条件や収容力に恵まれた公共施設が相次ぎ改修に入ることで、都内ではイベントやコンサート、学校行事などの会場をどう確保するかが問題になっている。東京都調布市に整備し11月25日開業予定の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」などが代替機能を果たす見通し。だが立地場所やアクセス時間、交通輸送能力などを考えた場合、都心のアリーナ確保問題は今後も曲折がありそうだ。
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