2015年7月13日月曜日

【凛】国交省関東地方整備局企画部技術管理課・中村奈々さん


◇誰の目にも見える社会貢献を◇

 「誰の目にも見える形で世の中に貢献したい」。それが国土交通省関東地方整備局の土木技術者になろうと志した最大の理由だ。出先事務所で、道路の計画・調査や工務関係の職務を一通り経験。入省8年目を迎えた今、本局でCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)など最新の情報通信技術(ICT)の普及に向けた業務に携わっている。
 CIMは土木構造物の設計・施工モデルを3次元で構築することで、建設生産システムを効率化しようとする取り組み。その課題を検証するため、試行業務を実施中の出先事務所を支援し、本省との情報共有を図ることなどが現在の役割だ。「連携には物事をより俯瞰(ふかん)的に見ることが大切」。国の中核施策を縁の下で支えている。
 局内に先輩、後輩の女性技術者が分け隔てなく集まり情報を交換できる機会があることも、モチベーションの維持につながっている。「先輩たちのように、広い知識を自在に駆使できる高いマネジメント力を身に付けた技術者を目指したい」。そのステップとして、今後は新宿、渋谷などのターミナル駅周辺で進む都市基盤の再整備事業などに携わり、「培った経験と技術を複雑な都市土木の現場で試してみたい」。
 趣味は演劇観賞。特に宝塚歌劇団の大ファンで、月1回は東京の宝塚劇場を訪れ、時には兵庫県宝塚市まで足を運ぶ。来月はどうしようかとスケジュール帳とにらめっこするのも息抜きの一つだ。(なかむら・なな)

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