【人材確保で新機軸】東京・世田谷区が建設業界の求人サイト開設／区内業者の採用活動支援

求人サイトのトップページ

　東京・世田谷区は、東京２３区では初めてとなる区内建設業者の採用活動支援事業に着手した。１日に人材紹介業などを手掛ける学情（大阪市北区、中井清和社長）が運営する就活サイト「あさがくナビ」に専門の求人ページを開設した。このページから区内の建設業者の採用情報を発信。８月以降は求職者向けの現場見学会や職業体験会、面接会などイベント情報も掲載し、参加者を募集する予定だ。
　支援事業の名称は「目指せ！未来を築く達人！せたがや建設×就職プロジェクト」。区はこれまで福祉分野などで企業の採用活動を支援してきたが、本年度から人材不足が深刻化している建設業界の採用活動も支援することにした。保坂展人区長は「特に若い後継者や希望者が非常に少ない。建設産業に就業していこうという若い人達を区としてサポートしていきたい」と話している。
　専門ページは、新卒者向けと既卒者向けの二つを用意。支援対象となる建設業者の採用情報は７月下旬からページ上に追加していき、最終的に４０社程度の掲載を想定している。
　今後は建設業の魅力を発信するためのイベント情報も随時掲載する予定。現在、事業委託先の学情と共に、具体的な支援メニューを検討中。現場見学や職業体験ができる「ツアー型面接会」や、合同企業説明会などを企画し、８月以降に実施する方針だ。