2015年10月5日月曜日

【回転窓】ラグビーW杯開催国の責任

子どもたちが夢を抱ける環境づくりが必要だ
あの日から、日本国内のラグビー人気に陰りが生じた。1995年6月4日。ラグビーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本がニュージーランドに145対17で大敗した日だ▼既に決勝トーナメント進出を決め、控え選手主体の相手に実力差を見せつけられた。その大会でニュージーランドと激闘の末、優勝を遂げたのが南アだ▼南アにも、アパルトヘイト政策で国際試合に出られぬ低迷時代があった。一変させたのは大統領だったネルソン・マンデラ氏だ。黒人と白人の融和を図りながら代表チームを強化。白人のスポーツだったラグビーを変革し、すべての国民が応援する素地を作り上げた。南ア大会では、勝ち進むごとに国民が熱狂。W杯初出場だったにもかかわらず、優勝することで大会を盛り上げ、開催国の責任を果たした▼先日、W杯英国大会で日本が南アを破ったことで、日本国内でも再びラグビー人気が。だが、熱しやすく冷めやすいのが日本国民▼英国大会での成績にかかわらず、4年後には日本にラグビーW杯がやってくる。国民を挙げて開催国の重い責任を果たさなければならない。

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