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2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都が整備する施設のうち、有明テニスの森(江東区有明2丁目)と大井ホッケー競技場(品川区八潮4丁目、大田区東海1丁目)の施設計画の詳細や工事工程などが明らかになった。
有明テニスの森は現在49面あるコートのうち有明コロシアム以外のコートを再整備し、観客席付きのショーコート1と、クラブハウスを備えたインドアコートを新設。コロシアム西側にある歩行者通路をシンボルロードとして拡張する。大会後はショーコートはそのまま残し、インドアコートなどの仮設施設を撤去して49面に戻す。
大井ホッケー競技場は大井ふ頭中央海浜公園内にある第一球技場と第二球技場を改築・改修する。第一競技場をメインピッチとなり、スタンド新築やフィールド整備、競技用照明整備を実施。第二球技場はサブピッチとして既存スタンドの改修、フィールド整備、競技用照明の改修を行う。
◇3千席ショーコート新設、仮設のインドアコートも◇
改修後の「有明テニスの森」のイメージ。手前中央がインドアコート
(提供:東京都)
有明テニスの森と有明コロシアムの改修は17~19年度の約21カ月間で実施する。新設するショーコート1は3000席の観客席を備えたRCおよびS造3階建て延べ約6040㎡の規模で、有明コロシアムと芝生広場の隣接地に建設する。
一方、クラブハウスを備えたインドアコートは、既存のクラブハウスがある場所に仮設で整備する。SおよびW造2階建て延べ約1万0330㎡の規模。屋上に太陽光発電設備を設置する。有明コロシアムは既存の維持更新計画に基づき老朽設備の更新、バリアフリー改修、屋根の改修、別棟・デッキ棟の整備を行う。
すでに「有明テニスの森公園および有明コロシアム(28)改築および改修工事実施設計」を3億1500万円で環境デザイン研究所に委託済み。業務の履行期限は6月30日に設定されており、設計完了後、「有明テニスの森公園および有明コロシアム(29)改築および改修その他工事」のほか、関連する電気、空調、給排水衛生、昇降機の各設備工事を発注する。
現在の有明テニスの森
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