日本建設業連合会(日建連)は21日、会員企業の女性技術者を対象にした第3回「けんせつ小町セミナー」を東京・渋谷のTKPガーデンシティ渋谷で開いた。
これまでのキャリアを振り返りながら、今後の働き方を考えるとともに、他社の技術者との交流を促すのが狙い。27社から27人が参加し、グループに分かれての議論や自分の「取扱説明書」の作成などを行った。
セミナーの冒頭、「けんせつ小町」と名付けた建設業で働く女性の活躍促進に取り組んでいるけんせつ小町委員会けんせつ小町部会の畠中千野委員(大成建設)が「皆さんのこれからの働き方を考えるきっかけにしてほしい。終了後には懇親会でもたっぷり交流して下さい」とあいさつした。
セミナーは、女性の起業塾などを開催している倉橋和世キャリエラ代表取締役が講師を務めた。個人とグループそれぞれで、これまでのキャリアについて話し合った後、個人ごとに取扱説明書を作成。得意なことなどの「セールスポイント」、苦手なことの「注意事項」、癒されたり夢中になっていたりすることの「メンテナンス」、使用する側の人へのメッセージを記入した。互いの説明書をグループの中で発表。他のグループにも見てもらい、共感できる内容に付箋を貼った。
感想発表の場で、ある参加者は、「上司との関係などについて共感できる話が聞けてよかった」と振り返った。別の女性技術者は「同じような悩みの話が聞けてモチベーションのアップにつながった」と述べた。
締めくくりに、倉橋氏は「新入社員のころから涙して、すごく頑張ってこられた人たちが集まった。きょう振り返ったことをあすの仕事につなげてほしい。同じ業界で仕事をする仲間。より強固な関係をつくっていただきたい」とエールを送った。
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