2017年4月11日火曜日

【記者手帖】合言葉は「ジャパンクオリティー」

2カ月ほど前、ベトナムでの取材の機会に恵まれた。初めて訪れる国ということもあり、下調べをしたところ、目に留まったのが「浄水技術が発達していないため、生水は絶対に飲んではいけない」ということだった◆現地のホテルには、冷蔵庫のほかに洗面台の近くにも多くのミネラルウオーターが並べられていた。その理由を現地ガイドに尋ねると、「歯を磨いたら、その水で口をすすがないとおなかを壊す人もいる。そのための水」という。少量でも危ないのかと衝撃を受けた◆蛇口をひねれば水が飲める国は一部の先進国だけ。日本のインフラがどれほど優れたものかを痛感した。現地で取材したのは、長谷工コーポレーションが初めて東南アジアでマンションを施工する現場。関係者へ取材する中で、海外ならではの苦労とともに、「ジャパンクオリティー」を合言葉に奮闘していることが伝わってきた◆今は多くのゼネコンがベトナムで事業を展開している。日本で当たり前のことが当たり前ではない外国で、日本の高い技術力を大いに発揮してほしい。(敬)

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