2017年4月6日木曜日

【ひと】国土交通省土地・建設産業局建設業課・菅原晋也さん

 ◇新設ポストで成果だしたい◇

 建設業課に着任して2年。1日に新設されたポスト「建設業政策企画官」の初代に。省内で〝業村〟と呼ばれる建設産業行政を担う建設業、建設市場整備の両課が手掛ける基本施策を企画立案しながら、建設産業の構造改善や元請下請契約の適正化に取り組む。

 昨年10月、法改正も視野に施策の総点検を行う目的で発足した建設産業政策会議。事務局として、6月を目標とする取りまとめをしっかり行うことが目下の「最大のミッション」だ。会議本体やその下に設けた三つのワーキンググループの議論を一つ一つ積み上げていくことに全力を注ぐ。

 公務員生活16年。いつも目の前の案件に真正面から取り組んできたが、東日本大震災後、4年に及ぶ福島県への出向で復興事業に携わったことが意識を変えるきっかけになった。業務に忙殺される中、「一人の力には限界がある。組織全体で力を発揮できるようにしなければ」と思った。新ポストでもそうした役割が期待される。「初代として成果を出せるようにしたい」。

 妻と中学1年の娘、間もなく4歳になる息子の4人家族。多忙な日々を送る中でも「仕事と家族サービスを両立させる」ことを建設業の働き方改革を担当する自身の目標に据えている。

 (建設業政策企画官、すがわら・しんや)京大法学部卒。01年国土交通省入省。大阪府出身、39歳。

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