三省堂の国語辞典「大辞林」が13年ぶりに全面改訂され、「土木」という言葉の解説が変わった。
従来は土木について、「道路などを造る事業」という断片的な定義だったが、5日発売の第四版では土木が担う役割に目的を追加。2番目の解説に、「道路・橋梁・鉄道・港湾・堤防・河川・上下水道など、あらゆる産業・経済・社会等人間生活の基盤となるインフラを造り、維持・整備してゆく活動」と記した。
第四版は、新語・新語義などへの対応で約1万3000語増やし、総収録項目数は約25万1000に上る。土木の1番目の解説には、「土と木。また、飾り気のないことのたとえ」とある。用例には「土木工学」「土木工事」「土木施工管理技士」が並ぶ。
土木学会の塚田幸広専務理事は「ただ造るだけでなく、産業や経済、生活などを支えているのが土木だと的確に表してくれた」と評価。引き続き、一般市民向けのイベントなどを通じ、土木の役割や魅力の発信に力を入れていく。
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