大阪府が吹田市の大阪モノレール万博記念公園駅南側に、民設民営方式で大規模アリーナを誘致する。大阪府の吉村洋文知事が17日の記者会見で明らかにした。
約16・9ヘクタールの府有地(吹田市千里万博公園23の17)を民間企業に貸す。横浜アリーナ(横浜市、固定観客席1万5000席)以上の規模を見込む。
大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点をつくる。10月にも事業者の公募手続きを始め、来春までに選ぶ。2025年までにアリーナなどの主要施設の開業を目指す。
スポーツやコンサートの市場が拡大する中で、府は国内外の多くの人たちにスポーツや文化のコンテンツが大阪で楽しめる大規模アリーナ整備が必要と判断し、事業化を決めた。新設するアリーナはバスケットボールやバレーボールなどの国際試合や音楽ライブ・コンサートなどが開催でき、世界最先端の機能を備えた施設にする。周辺にはホテルなども配置する計画だ。
万博記念公園駅南側の府有地には、万博記念公園中央駐車場(千里万博公園1)やホテル阪急エキスポパーク(同1の5)、ABCハウジング千里住宅公園(同1の7)などがある。アリーナ新設などに使用する敷地の面積や施設規模などは民間企業が提案する。
現在、首都圏には国際的なスポーツ大会などを開催できる大規模アリーナとして、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市、固定観客席2万7000席)と横浜アリーナがあるが、関西には固定観客席数1万席超の大規模アリーナがなく、最大規模の大阪城ホールでも8928席にとどまる。コンサート会場も1万人を収容できるアリーナが関西にはない。
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