土木の大切さや魅力を伝えるために土木技術者2人で結成したボランティア団体「噂の土木応援チームデミーとマツ」は8月27日、佐賀県みやき町の日之出水道機器佐賀工場で「ワクワクドキドキ驚き土木体験イベント/マンホールの秘密基地に潜入!」を開いた。
小・中学生と保護者約50人が参加し、下水道の役割を学ぶとともに、最近さまざまなデザインで注目を集めている「マンホール」の蓋(ふた)の色付け体験などを行った。
今回のイベントは、国内でマンホール製作のシェア50%以上を持つ日之出水道機器(福岡市博多区、浅井武社長)と福岡市道路下水道局の協力の下、体験イベントを通して土木の役割、大切さや魅力を伝えるために開催。はじめに道路下水道局の植田文子氏が下水道が人々の暮らしをどう支えているかを説明。続いて鋳造工場に移動し、普段見ることができない鉄蓋を作る工程の見学、鉄蓋色付けなどを体験した。
参加した子どもは「マンホールや下水道が大事な役割をしていると知らなかった」「マンホールを作るのが難しかった」「マンホールのことを友達に教えたい」と話していた。保護者からは「下水道やマンホールが人の暮らしを支えている。子どもに土木の重要性を気付かせることができた」という声が聞かれた。
□ペットボトルでダムを自作□
長崎県長では8月31日、与町の長与南児童館で「土木キッズアカデミー」を開いた。九州地方整備局長崎河川国道事務所や長崎県、代々木ゼミナールのカリスマ地理講師の宮路秀作氏が講師として参加し、親子約40人に土木の魅力を伝えた。
今回のイベントは、長崎の地理・地形、長崎の暮らしを守る土木構造物、長崎で起きた災害や防災対策、長崎の文化・歴史・魅力などを子どもたちに伝えるために開催した。
長崎河川国道事務所の上村雅文副所長は「諫早大水害と本明川の防災対策」と題して、子どもたちに分かるように、映像や立体地図を使って豪雨の恐ろしさや防災対策について解説した。ペットボトルで自作したダムの実験では、子どもは真剣なまなざしで実験を見ていた。宮路氏は、自然環境や地形、機構・環境を生かした街づくりについて分かりやすく話した。
参加した子どもたちは「土木が命と生活を守っていることを知って土木は素晴らしいと思った」「土木を来年の自由研究の課題にしたい」と話していた。保護者からは「土木が人の暮らしを支えている。冬休みも子どもに土木の重要性を伝えるイベントを行ってほしい」という声が聞かれた。
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