2019年9月4日水曜日

【東京五輪前の開業めざす】JR東日本とJR東海、有楽町~新橋駅間の高架下を開発

 JR東日本とJR東海は3日、JR有楽町駅、新橋駅の間にある内山下町橋高架下(東京・内幸町)の開発を協力して進めると発表した。

  高架下の約1万平方メートルのスペースにそれぞれの開発エリアを設定し、約56店舗を整備する。開発エリアはJR東が約7200平方メートル、JR東海が約1400平方メートルで、それぞれ施工は東鉄工業、ジェイアール東海建設が担当。20年初夏、東京五輪前の開業を目指す。

 計画地は東京都千代田区内幸町1丁目。山手線、京浜東北線、東海道線、東海道新幹線の高架橋下を一体的に整備し、「内山下町橋高架下開発計画」として推進する。100年以上の歴史のあるれんがアーチの高架の下を含め、連続した距離約300メートルに商業施設を設ける。日比谷側には5カ所の出入り口を設置する。

 開発エリアのうち、JR東日本側はジェイアール東日本都市開発、JR東海側は東京ステーション開発が運営を担う。

 JR東日本は、高架下らしい通いやすい飲食店や、スイーツ、素材にこだわった店舗、上質な食体験ができる施設を出店。JR東海は国内外の利用者向けに話題性と個性のある飲食店を出す。予定する施設はJR東日本が約50店舗、JR東海が6店舗。

 JR東日本の用地(山手線・京浜東北線高架橋、東海道線高架橋)は高架下がアーチによって区切られている。JR東海の用地(東海道新幹線高架橋)は公道に接するのが有楽町側と新橋側の両端で、ともに開発上の制限が多かった。

 そこで両社は、それぞれの開発エリアが最適となるよう用地を区分し、計画を進めることにした。

 3日に東京都内で会見したJR東日本の深澤祐二社長は「全体として回遊性の持てる開発をしようと一緒にやることにした。バラエティーに富んだ開発をする」と意欲を見せた。

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