2019年9月5日木曜日

【回転窓】共生社会への対応急務

暑さが和らぎ、秋の行楽シーズンも本番を迎える。今月は3連休が2回あり、来月の消費増税を前に駆け込み需要も見込まれ、観光地やレジャー施設では期待が高まっているだろう▼インバウンド(訪日外国人旅行者)も好調が続く。政府観光局が先月発表した7月の推計値は前年同月比5・6%増の299・1万人。10カ月連続で増加した▼インバウンドは災害や国際情勢の影響を受けやすい。直近では悪化する日韓関係の影響などにより、韓国からの旅行者の落ち込みが目立つ。一方、ここ数年で関係改善が進む中国は単月で初めて100万人を突破した。来春には習近平国家主席が国賓として来日するなど、増加傾向はしばらく続きそうだ▼インバウンド消費でキャッシュレス需要も高まっている。今回の消費増税では消費を冷え込ませないためのポイント還元制度の導入に当たり、キャッシュレス決済のための端末導入を支援。ホテルや民宿など観光業を含め社会全体で対応が進む▼国際的なイベント開催や人材確保などで日本を訪れる外国人はさらに増えるだろう。多くの国々の人が共生できる環境整備も急務といえる。

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