2019年9月11日水曜日

【年度内に基本計画策定】ケーズデンキスタジアム水戸、芝生席改修で1・5万席確保へ

 水戸市はケーズデンキスタジアム水戸(市立競技場)の観客席を増設する。サッカー・Jリーグのクラブライセンス制度のうち、施設審査基準で「J1ライセンス」取得に必要な1万5000席が確保できるよう、サイドスタンドの芝生席を改修。屋根も架ける想定で本年度に基本計画を策定する。

 9月補正予算案に策定費500万円を計上した。2020年度から設計に入る。工事が完成するまでに「4年はかかる」(高橋靖市長)とみている。

 スタジアムの所在地は小吹町2058の1。プロサッカークラブ・水戸ホーリーホックのホームスタジアムだが、観客席には1万2000人しか収容できず、J1ライセンス取得には3000席不足している。市とクラブは観客席増設で一致しているが、用地取得が困難な状況にあり、既存の芝生席を改修することで必要数を満たすことにしている。

 補正予算案の議会承認を受けた上で、10月か11月にも基本計画策定の関連業務を発注する。年度末までにまとめる予定だ。これを受けて20年度以降、基本設計、実施設計、工事と順次進めていく。

 増設工事の間はクラブの本拠地を一時的に笠松運動公園陸上競技場(茨城県ひたちなか市)へ移し、完成後に再び水戸に戻ることでクラブ側と認識を共有しているという。

 ケーズデンキスタジアム水戸は400メートルトラック9レーン、天然芝フィールドを持つ競技場。1987年の開場から20年が経過した07年に、水戸ホーリーホックのホームスタジアムとすることを前提に全面改修を行った。当時の施工は株木建設・昭和建設・西山工務店・北島工務店JVが担当した。

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