2019年9月25日水曜日

【ジャカルタ中心に受注活動加速】清水建設、インドネシアで超高層複合開発に着工

 清水建設は24日、インドネシアのジャカルタで総延べ床面積約12万平方メートルの超高層複合開発「メガクニンガンプロジェクト」に着工したと発表した。

 44階建ての分譲住宅棟と32階建ての賃貸住宅棟の2棟で構成する。2022年下期の完成を目指す。同社によるジャカルタ市内での超高層プロジェクトの受注は、17年からの累計で4件目となる。

 事業主体は東急不動産のインドネシア現地法人と海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)のインドネシア現地法人。設計は清水建設が担当した。清水建設と現地ゼネコン・バングンチプタのJVが施工する。

 清水建設は、不動産開発が活発化するジャカルタを中心にインドネシアで受注活動を拡大している。17年以降に超高層プロジェクトで▽ジャカルタオフィスタワー▽ダスウイン▽(仮称)ダルマワンサ-の3件を受注。メガクニンガンプロジェクトを含めた4件の総延べ床面積は約50万平方メートルに達する。

 同時期に受注した大規模土木工事は「パティンバン新港アクセス道路」と「アサハンIII水力発電所Lot-1土木工事」の2件。大型建築工事4件と合わせた共同企業体としての請負金総額は約1000億円に達する。

 同社は30年度までの長期ビジョンで、31年3月期に連結ベースの粗利益に占める海外比率を、19年3月期の5%から25%に引き上げる目標を設定。海外での建設事業や不動産開発投資を加速している。

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