首都高地下化後、日本橋越しに箱崎方面を見渡す (8月時点の将来イメージ。実際の開発計画などとは異なる) |
8月29日に「日本橋再生計画第3ステージ」の内容を公表した。日本橋の情緒あふれる街並みを生かしたこれまでの街づくりを継承しつつ、首都高速道路の地下化と連携した親水空間の形成などを進める。同日東京都内で会見した菰田正信社長は「新たな価値を創造するため、必ずやり遂げる」と力を込めた。
第3ステージは、2004年の「COREDO日本橋」の開業を機とした「日本橋再生計画」、14年からの「同第2ステージ」に続く新たな街づくりの指針となる。第3ステージのコンセプトは「未来に続く街道の起点、日本橋」。かつて五つの街道が合流した地で、世界中の仲間たちと共に挑み、創造していくという思いを込めた。
第3ステージの実現に向けた重点的な取り組みの一つとして「豊かな水辺の再生」を挙げた。首都高地下化や周辺の5地区で計画中の再開発事業で、幅約100メートル、長さ約1200メートルの親水空間を創出。川沿いに商業施設を配置するなどで「首都高地下化で本来の姿を取り戻した」(菰田社長)日本橋ににぎわいをもたらすとした。
再開発などにより日本橋川沿いに賑わいをもたらす (8月時点の将来イメージ。実際の開発計画などとは異なる) |
第3ステージでは、次世代モビリティーや宇宙分野を中心とした新たな産業の創出、日本橋の街全体を巻き込んだ世界的イベントの開催なども盛り込んだ。大企業が集積するエリア西側、ベンチャーが集まる東側が連携しつつ、エリアの個性を伸ばしていく取り組みも進めるとした。
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