2015年5月12日火曜日

【これからが本番】全国のダムで放流真っ盛り

徳山ダムの放流を上空からパシャリ!!!
(写真提供:水資源機構徳山ダム管理所)
 ダイナミックな人工瀑布が目の当たりにできると人気なダムの放流イベントが、全国各地で真っ盛りを迎えている。ゴールデンウィークを終え、「観光放流のピークは終わったな・・・」と思っているそこのあなた!!まだまだこれからが本番です。特に今週の後半は、ダムマニア必見のイベントが開かれるので、万難を排して駆け付けるべし。
 まず群馬県みどり市の草木ダムは、非常用放流設備を利用した「代替え放流」が14日午前10時から始まる。放流量は最大で毎秒15立方メートルを予定。普段使っている放流設備の水圧鉄管工事のため、約2年ぶりにクレストゲートから水を流す。貯水量や天候などに左右されるが、25日午後1時に終了するという。
 三重県名張市にある青蓮寺ダムと比奈知ダム、奈良県宇陀市にある室生ダムでは、14日午前8時30分~午後3時に梅雨や台風に備えてダムの水位を下げると同時に、下流河川の河床をリフレッシュするための「フラッシュ放流」が行われる。一時的に河川の流水量を増やして水を攪拌し、石などに付着した泥や藻類を剥がすこの放流。季節外れの台風接近が心配だが、川に転がる石の年1回の垢すりが無事実施されることを祈りたい。
 群馬県みなかみ町にある矢木沢ダムと奈良俣ダムの点検放流は、このブログで既にお知らせ済み。矢木沢ダムの放流はダイナミックさがウリなので、それなりの覚悟と着替えを持って参戦するべし。
温井ダムの放流の様子
 これから楽しめる放流を紹介すると、広島県安芸太田町にある温井ダムは29日まで、平日は1日1回、午後2時から15分程度、24日は午前11時と午後2時の2回で各15分程度、中位標高放流設備と呼ばれるゲートから放流を行う。最大放流量は毎秒30立方メートル、二つのゲートから同時に水が流れ落ちる様子はかなりの迫力!!中国地方に拠点を置くダムマニアは、これを見ずしてマニアを名乗るな!!と言われているとか、いないとか・・・。
 関東で観光放流の勇と言えば、神奈川県の相模原市と愛川町、清川村にまたがる宮ケ瀬ダム。4~11月は毎週水曜日、毎月第2日曜日と第2・第4金曜日に、午前午後の2回、観光放流が実施されている。ダム堤体正面の橋の上から放流を見ると、豪快な水音や水しぶきがこれでもかと楽しめる。「観光放流といえば宮ケ瀬」と呼ばれるに恥じない、ダイナミックさと優雅さが体感できる。
 6月以降に楽しめる観光放流を2カ所紹介する。まずは毎秒10トンの水が放流され、轟音と水しぶきが爽快さを連れてくる黒部ダム(富山県立山町)。6月26日から放流がスタートし、放流を真上から見たり、真横から見たりなど、とにかく「これぞ人工瀑布!!」と呼ぶにふさわしい大迫力が味わえる。札幌市南区、定山渓にある豊平峡ダムの観光放流は6月1日からスタート。6月は平日が1日1回、土・日・祝日が1日3回の放流を予定している。
 
5月のGWに行われた徳山ダムの観光放流
(写真提供:水資源機構徳山ダム管理所)
 岐阜県揖斐川町にある徳山ダムは、5月1~5日に行われた観光放流に約2600人が来場。ドローンを飛ばして上空から撮影した放流の映像は一見の価値あり。残念ながら春の放流は既に終わってしまったが、「11月のシルバーウィークにも予定しているので、ぜひ来てください」とダム管理所の担当者の方。いまから予定表に「徳山ダムの観光放流」とメモしておくように!!!
 観光放流の情報を紹介してきたが、全国にはまだまだ魅力的なスポットがあるはず。ご存じの方はぜひ情報を管理人までお寄せくださいまし。

  

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