2015年5月20日水曜日

【子どもたちに建設業の魅力を】徳島県が担い手確保へ出前講座開始

写真や絵を使って建設の仕事を紹介しているパンフ
徳島県は、建設業の重要性や魅力を紹介し、将来の担い手確保につなげようと小学生を対象にした出前講座「社会を支える建設の仕事と防災」を始めた。小学校の総合学習に利用できるパンフレット「建設のしごと」も作成した。
 建設業では、技能労働者の高齢化や若年入職者の減少による担い手不足が深刻な問題となっている。出前講座は、生活を便利で快適にするとともに、台風や地震・津波などの災害から命と財産を守る建設業の重要性と魅力を小学生に紹介し、建設業に進む人材を増やすのが目的。
 講座の対象は県内の小学校4~6年生。県土整備部の職員が講師を務める。内容は橋の造られ方を例に計画や設計、用地買収、工事、維持管理の各段階での仕事の内容を説明。小学生がアーチ橋模型の組み立てを体験し、その強さの秘密などを学ぶことで建設業に興味を持ってもらうコーナーもある。このほか、県内にある建設物の紹介もする。
 防災学習では、南海地震による被害の大きさや避難の大切さを伝えるほか、実験装置を用いて地盤の液状化を起こし、不思議さと備えの大切さを実感してもらう。
 パンフレットは、建設業の仕事の内容や建設物の種類、働く人の声などを写真や絵を多く使って説明し、小学生にも分かりやすい内容となっている。県のホームページからダウンロードできる。

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