2015年5月27日水曜日

【ターニングポイント】エーアンドエーマテリアル・中村勇二社長


 ◇失敗を重ねて学ぶ◇

 「海外での職務経験が今も生きている」と語るのは、エーアンドエーマテリアルの中村勇二社長。日本セメント(現太平洋セメント)で海外部門に所属していたころ、主に中国や東南アジアのセメント工場でセメントの受け入れから出荷まで一貫した作業をこなしたことが、「人間的にタフになったきっかけ」という。
 日本では、自分に割り振られた仕事を行うのが普通だが、「海外ではそれが通用しない」。人的資源が限られる中、担当外の仕事を支援することも多く、「どんな仕事でも自分なりに解決する必要があったし、何でも知っておく必要があった」と当時を振り返る。
 若手技術者に伝えたいのは「失敗を重ねないと学ぶことはできない」ということ。「情報を簡単に多く入手できる時代だからこそ、それを知識に変えるためにも、失敗して理解していってほしい」とエールを送る。

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