2015年5月27日水曜日

【回転窓】末は博士か大臣か

 時代の移り変わりと共に言葉や言い回しもはやり廃りを繰り返していく。日本が高度成長期だったころ、勉強ができてしっかり者の子どもがいれば、褒め言葉のフレーズは「末は博士か大臣か」だった▼大学院に通う人が多くなって博士の人数は昔より増えているだろう。大臣はイメージそのものが変わったように思う。そんな中で、偉い人の一角に加わるであろう会社の社長について面白い調査結果がある▼民間信用調査会社の東京商工リサーチが行った14年版全国社長姓名調査によると、日本の社長で最も多い同姓同名は「佐藤誠」で、その数は174社。2位は「鈴木隆」(168社)、3位は「鈴木茂」(151社)と続く▼佐藤や鈴木という姓はもともと数が多いので上位に来るのは当然か。1957(昭和32)~78(同53)年に生まれた男の子の名前で「誠」は通算18回首位になった▼明治安田生命の調査で、昨年生まれた男の子の名前で1位は「蓮」、2位は「大翔」、3位は「陽向」。半世紀後には、佐藤蓮社長や鈴木大翔社長がたくさん誕生しているかも。身近にいたら「末は社長か…」と期待を。


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