「大学生の時、ヨーロッパへ2カ月間の一人旅をし、建築や街並みに対するイメージが変わった」と話す三菱地所設計の大内政男社長。古い建築物と新しい建物が共存する美しい街並みに感銘を受けたという。
当時、日本は高度経済成長期。新しいビルや建物が次々と建設され、街並みが一気に変容。個性的でありながら統一感のある欧州の街並みとは対照的に、画一的な建物が立ち並び、統一感もないと評される街ができてしまっていた。
三菱地所グループは創業以来、東京・丸の内地区の開発を手掛けてきた。統一感のある街並みづくりや魅力的な店舗誘致などにより、休日も多くの観光客が訪れる観光スポットに生まれ変わった。
丸の内再生のカギは「企業と行政、市民の3者が一体となったこと」という。企業だけでなく、地元の行政や住民と一緒に取り組むことで長く愛される街がつくれると強調。「今後も美しいまちづくりに貢献したい」と語る。
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