2015年5月13日水曜日

【けんせつ小町に米国も注目】映画監督のロリアン・バーロウさん「建設業で働く女性を『普通』の存在にしたい」



 ◇「けんせつ小町」海を越える!!◇

 先日、このブログで紹介した、米国の映画監督ロリアン・バーロウさんが、日本の「けんせつ小町」に大注目しているそうだ。ロリアンさんは現在、女性建設技能者をテーマにドキュメンタリー映画を製作中。昨年、土木の現場で働く女性をとりあげた写真・インタビュー集「土木女子!」(清文社)が日本で話題になったが、この本を紹介した記事を朝日新聞の英語版ホームページで読んだロリアンさんは、早速アマゾンで注文!届くのを楽しみに待っているという。(もう届いているはずなので、今度感想を聞いてみます。)
 ロリアンさんは、「こんな本が世の中にはもっと必要!企画した清文社にあっぱれと言いたい」と実物を見る前から大絶賛。インターネットがもたらすグローバル化の恩恵は思わぬところにも。「けんせつ小町」の海外進出も近いかもしれない。

女性技術者に焦点を当てた映画作りは
「男性の中で苦労する友人の話を聞いたことがきっかけ」と話すロリアンさん

Hard Hatted Woman」、日本でもぜひ上映を◇

 ロリアンさんの映画のタイトルは、「Hard Hatted Woman」。ヘルメットをかぶった女性という意味だ。米国でも建設業で働く女性はまだまだ少数。技能者全体の3%に満たないのが現状で、この数字は20年以上変化がないという。ロリアンさんが映画で女性技能者をとりあげようと思ったきっかけは、技能者として働く友人の話を聞き、男性中心の業界で苦労している女性の姿を目の当たりにしたこと。「建設業で働く女性を『普通』の存在にしたい」とロリアンさん。「女性が鉄骨の上を歩いていたり、クレーンを運転していたりすれば振り返ってもう一度見てしまう世の中を変えたい」とも。
 まもなく撮影が終わり、編集作業が間に合えば来年にも映画祭への出品を予定しているという。そこで買い手がつけば、一般公開される可能性もあるそうだ。日本での上映もぜひ実現してほしい。

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