2015年5月12日火曜日

【ターニングポイント】飛島建設・伊藤寛治社長/経営者・稲盛和夫さんに感銘

 「本来が楽天的で、しかも流されるタイプ。ただ、ある事がきっかけで人生において劇的に何かが変わったという経験はない」と話すのは飛島建設の伊藤寛治社長。そんな伊藤社長が会社人生で感銘を受けた一人に挙げるのが、京セラや第二電電(現KDDI)を創業し、日本航空の再建にも腕を振るった経営者・稲盛和夫さんだ。
  40代後半のころに、脱サラ後に苦労を重ねて成功を収めた高校時代の友人から稲盛さんの講演録をもらい、繰り返し何度も聞いたという。「会社員の人生訓」と評し、11年5月の社長就任後は「経営者の心構えとしても大いにためになった」と振り返る。
  2020年東京五輪開催に向けた旺盛な建設需要も追い風に、同社の14~16年度の中期経営計画は順調に進んでいる。「近い将来、再び需要が減少局面となる前に、基盤事業の体質強化と新たな収益源の構築が重要だ」と気を引き締め、スピード感を持って対処していく考えだ。

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