2015年5月19日火曜日

【回転窓】上位20%の大量消費


 一部の酒好きな人がたっぷり飲み、そうでない人はあまり飲まない-。日本人のお酒の飲み方にはそんな集中傾向があるそうだ。周囲を見渡してみると、確かにうなずける点があるように思われる▼先日、経済協力開発機構(OECD)が加盟国など40カ国の飲酒事情について調べた報告書の内容を外電が伝えていた。それによると、日本は2012年の1人当たり年間飲酒量が純粋アルコール換算で7・2リットル。調査対象国平均の9・1リットルを下回って31位だった▼一方、酒量の多い上位20%の国民が全体の何割を消費しているかを調べたデータでは日本は約70%。ハンガリー、米国に次いで3位だった。簡単に言うと、一部の大酒飲みが大量消費をしている構図である▼ちなみに後者のランキングでフランスは最下位。ワインを飲む習慣が国民に広く根付いているために、酒量の個人差が極めて少ないらしい。もちろんフランスにも大酒飲みはいようが、日本より大人びた飲み方に見えてちょっとうらやましい▼仕事の後のビールが一段とおいしい季節。ついもう1杯となるが、上位20%もそれ以外の方もほどほどに。

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